PHPというプログラミング言語の将来性

PHPというプログラミング言語は全世界のWebサイトのうち、80%以上サイトのサーバーサイドで使用されています。この圧倒的なシェア率は、もちろんその使い易さや敷居の低さという利点ゆえの繁栄とも言えますが、一概に言語の優位性のためだけに繁栄できたとは限りません。
というのも、より使い易く、より汎用性の高いプログラミング言語は、他にも数えられぬほどあるからです。
また、セキュリティや保守性の面においても、より優れた言語沢山あるでしょう。ではなぜ、RubyやPerlを始めとする他のプログラミング言語に負けることなく、この圧倒的なシェア率を維持し続けることができているのでしょうか。

大切なのは、結果として、PHPという言語がデファクトスタンダードの地位を手にしているということです。Webの世界では往々に、良いものが使われ続けるのではなく、先に使われるようになったものが使われ続けます。
その最たる例がウェブブラウザです。ウェブブラウザは、マイクロソフトの隆盛に従いその標準ブラウザが使われ続けました。もちろん、その有用性の多寡は問わずです。
このように、必ずしもより優れたものに簡単に取って代わらないのがWebの世界です。加えて、より使われる言語は、その分だけ改良が続けられ、より良いものへと進化していきます。それゆえ、PHPという言語は古くから使われ、そして、これからもしばらくの間は変わらずに使われ続けると考えられます。
また、その進化を止めない限りは、さらなるシェアの拡大も可能なのかもしれません。